骨粗鬆症外来
- HOME
- 骨粗鬆症外来
骨粗鬆症について
骨粗鬆症は、骨の密度や質が低下して骨が弱くなり、骨折や脆弱性骨折を引き起こす疾患です。主に女性に多く、身体のどの部位でも発症することがあります。症状が現れるまでには長い期間がかかるため、初期段階では自覚症状がありませんが、骨折を起こすと痛みや身体機能の障害などの症状が現れ、生活に大きな影響を与えることがあります。
骨粗鬆症の原因
加齢
年齢を重ねることで骨量が減少し、骨密度が低下のため。
女性ホルモンの減少
更年期に入ると、女性ホルモンの分泌が減少し、骨吸収が増加して骨密度が低下のため。
栄養不足
カルシウムやビタミンD、たんぱく質、マグネシウムなどの栄養素の不足が骨形成や骨強化に必要なため栄養が不足するため。
運動不足
運動は骨を刺激して骨形成を促すため、運動不足も要因のひとつです。
喫煙
タバコに含まれるニコチンが骨吸収を促進するため。
遺伝的要因
家族に骨粗しょう症の人がいる場合、自分自身も骨粗しょう症になるリスクが高くなる可能性があります。
診療内容について
検査について
骨折の検査
骨折の有無はX線検査で確認し、背骨の圧迫骨折は痛みがなくても起こることがあるため、背骨のX線検査が特に重要である。
骨密度の測定
当院では、DXA法による腰椎及び大腿骨の骨密度を測定しております。定期的な骨密度の測定は、骨の健康管理や早期の問題発見に役立ちます。患者様の骨密度の定期的なモニタリングと適切なアドバイスを通じて、骨の健康をサポートしています。
骨代謝マーカーの測定
骨代謝マーカーは、骨の新陳代謝の状態を知るための指標で、血液検査や尿検査によって測定されます。骨代謝マーカーには、骨の壊されている状態を示す「骨吸収マーカー」と、骨がつくられている状態を示す「骨形成マーカー」があります。骨代謝マーカーを測定することで、お薬の効果を判断する材料にもなります。
骨密度の改善について
食事療法 | カルシウム、ビタミンD、ビタミンKを多く含む食品、タンパク質を摂取しましょう。 |
---|---|
運動療法 | 適度な運動を行いましょう。 |
薬物療法 | 様々な種類の薬剤があり、飲み薬や注射薬があります。骨密度の程度や骨折の危険性などを考慮して、お薬を選択します。 |
骨密度を改善するためには、適切な栄養素を摂取し、運動習慣を身につけることが大切です。カルシウムやビタミンDをはじめとする栄養素をバランス良く摂取することで、骨の健康維持に役立ちます。また、有酸素運動や筋力トレーニングなどの運動は、骨密度を改善するだけでなく、バランスや姿勢の改善にもつながり、転倒や骨折の予防にもつながります。定期的な医師の診察と適切な治療も重要です。