おりもののにおい
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おりもののにおいが気になる?正常なおりものの特徴

おりものは、腟や子宮頸管から分泌される粘液で、外部からの細菌の侵入を防ぎ、腟内を弱酸性に保つ「自浄作用」を持っています。
また、排卵期には粘り気が強くなり、精子が卵子まで届きやすくする役割もあります。
正常なおりものの特徴は次のとおりです。
- 色:ほぼ無色透明〜乳白色
- 状態:さらっとしている、または少し粘りを帯びている
- におい:わずかに酸っぱいにおいがする
- 変化:排卵期や生理前などには量や粘度が変わる
- 症状:かゆみなどの不快な症状がない
正常なおりものは、ほぼ無色透明から乳白色で、さらっとしているか少し粘りを帯びた状態です。乾燥するとほんのり黄色くなることもありますが、通常は心配ありません。
においについても、腟内に存在する乳酸菌が産生する乳酸によって、わずかに酸っぱいにおいがするのが通常の状態です。
量や粘度は排卵期や生理前など、女性ホルモンの変化によって変わりますが、かゆみや強い刺激臭などの不快な症状を伴わなければ、正常の範囲と考えられます。
におい別で考えられる原因
おりもののにおいが「いつもと違う」と感じたとき、においの種類から、ある程度原因を推測できることがあります。ここでは、代表的な4つのにおいのパターンについて解説します。
酸っぱいにおいがする
正常なおりものも、腟内の乳酸菌「デーデルライン桿菌」がつくる乳酸によって、わずかに酸っぱいにおいがします。
少し強めの場合は、ヨーグルトやチーズのようなにおいと表現されることもあります。
月経前は、いつもよりにおいが強くなり、色も白っぽく、粘り気が増す傾向がありますが、これも心配ないことがほとんどです。
ただし、それ以上に強い酸っぱさを感じる場合は、腟内のpHバランスが崩れ始めているサインや、腟カンジダ症の可能性も考えられます。
生臭いにおい・生魚のにおいがする
生臭いにおいや、魚が腐ったようなにおいがする場合は、「細菌性腟症」が疑われます。
腟内の善玉菌である乳酸桿菌が減少し、代わりにガードネレラ属の菌などの嫌気性菌が過剰に増殖した状態です。
おりものは灰色っぽいスキムミルク状で量が増えることが多く、生魚のようなにおいがします。
かゆみや痛みは少ない傾向にあるものの、放置すると子宮内膜炎や卵管炎など、より奥の臓器へ感染が広がる(上行感染)リスクがあるため注意が必要です。
尿のようなにおいがする
尿のようなにおいがする場合は、腟炎のほか、骨盤底筋の緩みによる尿漏れがおりものに付着している可能性が考えられます。
膀胱炎では、排尿時の痛みや頻尿、残尿感などの症状を伴うことが多いです。また、尿漏れがある場合は、おりものと混ざることで、においを強く感じることもあります。
特に更年期以降の女性では、骨盤底筋の緩みによる尿漏れが起こりやすくなるため、心当たりのある方は一度婦人科や泌尿器科に相談してみるとよいでしょう。
強烈なにおいを服の上から感じる
洋服を着ていても感じるほど、においが強い場合は、何らかのトラブルがあると考えてよいでしょう。正常なおりものは、服の上から強烈なにおいを感じることは少なく、顔を近づければにおいを感じる程度です。
強烈なにおいは、トリコモナス腟炎などの性感染症のほか、細菌性腟症が考えられます。
また、洗いすぎによる腟内環境の乱れ、ストレス、タンポンの抜き忘れなどもにおいの原因の一つです。
心当たりがある場合は、早めに婦人科を受診しましょう。
おりものの色で異なる原因
おりものの色によっても、考えられる原因が異なります。主な特徴と原因は以下の通りです。
| 色 | 特徴 | 考えられる原因 |
| 黄色 | 黄白色〜黄色の膿のようなおりもの | 細菌の混入、軽度の炎症、淋菌感染症、性器クラミジア感染症、子宮頸管炎など |
| 黄緑色 | 黄緑色で、粘り気があるか泡状 | トリコモナス腟炎など |
| 茶色 | 血液が混ざったような色合い | 子宮頸管ポリープ、子宮頸がん、子宮体がん、子宮筋腫、腟部びらんなど |
| 灰色 | 灰色がかったスキムミルクのような色 | 細菌性腟症など |
色の変化だけで病気を特定することは難しいため、においやかゆみなど、ほかの症状もあわせて確認することが大切です。
おりもののにおいが気になり、不正出血もあるときに考えられる病気
おりもののにおいの変化に加えて、不正出血もみられる場合は、婦人科の病気が隠れている可能性があります。
考えられる病気には、次のようなものがあります。
子宮頸がん、子宮体がん
子宮頸がんは初期にはほとんど自覚症状がありませんが、子宮体がんは早期から不正出血が現れやすいのが特徴です。
月経以外の出血や閉経後の出血は、子宮体がんの代表的な初期サインとされています。
また、おりものに血が混じって茶色っぽくなったり、悪臭を伴ったりする場合も注意が必要です。
進行の有無にかかわらず、こうした症状に気づいたら早めに婦人科を受診することが大切です。
子宮頸管炎、子宮内膜炎
子宮頸管炎は、クラミジアや淋菌などの感染によって子宮の入り口部分に炎症が起こる病気です。
黄緑色や茶色の膿のようなおりものやにおいの変化、下腹部痛、性交時痛などの症状がみられることがありますが、特にクラミジア感染では自覚症状がないケースも多く、気づかないまま進行する場合があります。
また、子宮内膜炎は、黄〜黄緑色の膿のようなおりものに加え、下腹部痛や発熱、不正出血を伴うことがあります。
月経のある方は子宮内膜が定期的にはがれ落ちるためなりにくいとされますが、タンポンを長く入れたままにしていた場合などには注意が必要です。
子宮肉腫
子宮肉腫は、子宮の筋肉などから発生するまれな腫瘍です。
子宮筋腫(良性)と症状が似ていて見分けがつきにくいのが特徴で、異常な性器出血や骨盤の痛み、お腹にしこりのようなものを触れるといった症状が現れることがあります。
おりものの異常や不正出血が続く場合は、こうした病気が隠れている可能性もあるため、自己判断せずに婦人科を受診しましょう。
おりもののにおいが気になるときの受診の目安

おりものの色が黄色や黄緑色、茶色など明らかにいつもと違う場合や、魚臭い・生臭いなど強烈なにおいがする場合は、婦人科を受診する目安の一つです。
特に性感染症が疑われるときは、パートナーと一緒に検査・治療を受けることが大切です。放置すると、骨盤内炎症性疾患や不妊症の原因になることもあります。
「こんなことで受診していいのかな」と迷うような小さな不安でも、一人で抱え込まず、婦人科に相談してみましょう。
おりもののことでお悩みなら当院へご相談ください
当院は、JR大森駅北口から徒歩6分の東京都大田区山王にある婦人科です。
当院では、女性医師が月経やおりものの悩みから更年期障害まで、思春期から中高年までの女性の身体のお悩みに、きめ細やかに対応しています。
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