症状・疾患から探す
Symptoms
症状・疾患から探すのイメージ
大田区山王の乳がん検診・乳腺外来・婦人科|Kクリニック山王のイメージ
HOME > 症状・疾患から探す > 乳房 > 乳頭からの分泌物

乳頭からの分泌物

公開日 更新日

乳頭からの分泌物は何?

妊娠・授乳期以外に乳頭から分泌物が出ることを「乳頭異常分泌」と呼びます。

分泌物が透明・黄色・白・白濁している場合は女性ホルモンのバランスの乱れによるものがほとんどですが、赤色や茶色など血が混じった「血性分泌」は、良性の腫瘍のほか、感染症や乳がんが原因のこともあるため注意が必要です。

乳腺の病気で起こることが多いため、乳頭からの分泌物がある場合は、一度、乳腺外科での診察をおすすめします。

乳頭から分泌物が出る原因

乳頭から分泌物が出る原因として、以下が考えられます。

  • しこりのない乳がん
  • 乳腺の病気
  • ホルモンの異常
  • 生理的な分泌

ここでは、上記の原因を詳しく解説します。

しこりのない乳がん

乳がんというと、しこりを伴うイメージを持つ方も多いかもしれませんが、なかには「非浸潤性乳管がん」と呼ばれる、乳管内にとどまり、周囲に広がっていない、きわめて早期の乳がんもあります。

しこりを作らないため、乳がん検診で「石灰化」として偶然見つかったり、乳頭からの分泌物だけが唯一の症状として自覚されることがあります。

マンモグラフィやエコー検査では異常が見当たらないこともあり、経過観察をする中で画像の変化から診断に至ることもあるため、診断までに時間がかかる場合もあります。

しこりがないからといって乳がんの可能性を否定できるわけではないため、分泌物の症状が続く場合は、自己判断せず検査を受けることが大切です。

乳腺の病気(乳管内乳頭腫、乳腺症など)

乳頭からの分泌物があり、しこりがある場合は、乳管の中にできる良性の腫瘍「乳管内乳頭腫」が考えられます。

血の混じった分泌物が出やすく、片方の乳頭からのみみられることが多いのが特徴です。

このほか、女性ホルモンのバランスの変化によって起こる「乳腺症」でも、分泌物がみられることがあります。

関連記事:乳房のしこり

ホルモンの異常

乳腺そのものに異常がなくても、ホルモンの異常によって分泌物が出ることがあります。

乳汁の分泌を刺激する「プロラクチン」というホルモンの値が高くなることで、乳頭から分泌物が出ることがあり、この場合は左右両方の乳頭から分泌物が出やすいのが特徴で、血液検査によって調べることができます。

また、出産後に授乳をやめてからも数年にわたって分泌が続く場合、プロラクチンの値が高くなっていることがあります。

生理的な分泌物

特に病気がなくても、乳頭から分泌物が出ることがあり、これを生理的な分泌と呼び、乳腺症の症状のひとつとしてみられることもあります。

検査を受けて特に異常が見つからない場合は、経過観察となることが多く、過度に心配する必要はないでしょう。

片方の乳頭から分泌物が出る場合

分泌物が片方の乳頭からのみ出ている場合は、乳管内乳頭腫など、しこりを伴う病気が原因になっている可能性があります。

しこりが触れなくても片側だけの分泌が続く場合があるため、片側性の分泌がみられたら、念のため医療機関で検査を受けておくと安心です。

乳頭から出る分泌物の色

分泌物の色は、原因を考えるうえで一つの目安になります。

一般的には、透明や白、黄色の分泌物は、ホルモンの影響など良性の変化によるものであることが考えられます。

一方で、赤色や暗赤色、茶褐色など血が混じったような分泌物は、乳管内乳頭腫や乳がんの可能性が高くなるため、検査を受けることをおすすめします。

乳頭から分泌物が出るときの検査内容

乳頭から分泌物が出るときの検査内容には以下があります。

  • 問診
  • 診察(視診・触診)
  • 画像検査
  • 病理検査
  • 腫瘍マーカー(CEA)の測定
    など

乳頭からの分泌物で受診すると、まず問診で、既往歴や服用中の薬、分泌がどのようなときにみられるか、月経周期との関連の有無などを詳しく確認します。

診察では、分泌物が両方の乳頭から出ているのか片方だけなのか、1ヶ所か複数の穴からか、押すと出てくるポイントがあるか、色やにごり、量はどうかといったことを確認します。

必要に応じて、マンモグラフィや超音波検査(乳腺エコー)といった画像検査を行い、異常が疑われる場合には、細胞や組織を採取する病理検査や、分泌物中の腫瘍マーカー(CEA)の測定などの検査を行うことがあります。

乳頭からの分泌物が出るときの治療法

乳頭からの分泌物の治療法は、原因によって異なります。

特に、「非浸潤性乳管がん」の場合は予後が良好で、手術や放射線治療、場合によりホルモン治療を組み合わせて対応します。

乳がん以外の原因であれば、通常は経過観察が基本です。

乳管内乳頭腫は基本的に治療の必要はありませんが、切除すると早期の乳がんが見つかることもあります。そのため、多発している場合などは定期的な経過観察を行います。

また、血性分泌が続いて量が多い、高齢で乳がんが疑われるといった場合には、診断と治療を兼ねて分泌の原因となっている乳管を含む乳腺の一部を切除することもあります。

乳腺症や一時的なホルモンバランスの変化、薬剤性のものと考えられる場合は経過をみますが、ホルモンの異常や婦人科・内科的な病気が疑われる場合は、専門の診療科での治療が必要になることもあります。

乳頭の分泌物のセルフチェック

いつも同じ側の乳頭の同じ穴から分泌物が続くときは、注意が必要です。

乳頭から分泌物が出ても、ほとんどの場合は心配のいらないものですが、まれに乳がんなどの病気が隠れていることもあるため、自己判断せず、まずは落ち着いて乳腺外科を受診しましょう。

乳がんの症状には分泌物のほかにも、

  • 乳房やわきのしこり
  • 乳房の痛みやひきつれ、へこみ
  • 乳頭のへこみ、変形、ただれ、湿疹
  • 左右の乳房の大きさの差
  • 乳房全体が硬くなる

などがあります。早期発見のためには、定期的な検診とあわせて、これらの異常がないか日頃からのセルフチェックをすることも大切です。

関連記事:乳房の痛み

乳頭からの分泌物でお困りなら当院へご相談ください

「乳頭から分泌物が出て気になる」「色が普段と違う」など、乳頭からの分泌物に関するご相談は、Kクリニック山王の乳腺外来・婦人科外来までお気軽にお問い合わせください。

問診や触診、必要に応じた検査を通じて、原因を確認いたします。気になる症状があれば、一人で抱え込まずご相談ください。

監修医師情報

菅 重尚のイメージ
院長

菅 重尚

(乳腺外科)

消化器がん・乳がんの診療経験を経て、2006年にKクリニック山王を開設。
がんの早期発見と予防医学を重視し、地域のかかりつけ医として幅広い診療を行っています。
認定医・資格:日本乳癌学会認定医、検診マンモグラフィ読影認定医

FOR PATIENTS

専門医師にご相談ください

内科・内視鏡
サイトはこちら
人間ドック
サイトはこちら