性感染症
公開日 更新日
性感染症とは?

性感染症(STIs:Sexually transmitted Infections)とは、性器クラミジア感染症や性器ヘルペスウイルス感染症、尖圭コンジローマ、梅毒、淋菌感染症など、性的接触を介して感染する可能性がある感染症の総称です。
性器同士の接触だけでなく、オーラルセックス(口腔性交)など、口や性器の粘膜・皮膚が触れ合うことでも感染することがあります。
性的接触のあるすべての人にとって身近な健康問題であり、正しく知っておくことが大切です。
性感染症の主な感染経路
性感染症は、性的接触の際に口や性器などの粘膜・皮膚を通じて感染します。
腟性交だけでなく、オーラルセックス(口腔性交)やアナルセックス(肛門性交)によってのど・肛門などに感染することもあり、感染部位によって症状の出方も異なります。
性感染症の主な種類
性感染症にはさまざまな種類がありますが、なかでも次の5つは、国の特定感染症予防指針でも対策の対象とされている代表的な感染症です。
- 梅毒
- 性器クラミジア感染症
- 淋菌感染症
- 性器ヘルペスウイルス感染症
- 尖圭コンジローマ
ここでは、代表的な5つの性感染症に加え、その他の性感染症の特徴を紹介します。
梅毒
梅毒は、梅毒トレポネーマという細菌による感染症です。
感染してから約3週間の潜伏期間を経て、感染した部位に痛みを伴わない赤いしこりやただれが現れ、近くのリンパ節が腫れることもあります。
治療をしないまま放置すると、心臓や血管、脳などに合併症を引き起こすこともあります。
近年は、男性は20〜50代、女性は20代で感染者数が突出して増えているとされているため、思い当たる症状がある場合は早めの受診が大切です。
(参照:梅毒|厚生労働省)
性器クラミジア感染症
性器クラミジア感染症は、日本でもっとも感染者数の多い性感染症です。
男性は排尿時の痛みなどの症状が出やすい一方、女性はおりものの増加や軽い下腹部痛程度で、女性の場合は自覚症状がほとんどないまま経過することも少なくありません。
治療せずに放置すると、不妊や流産・死産の原因になることもあるため注意が必要です。
淋菌感染症
淋菌感染症は、淋菌という細菌の感染によって起こります。
潜伏期間は2〜7日程度とされ、女性はおりものの変化や不正出血がみられることもありますが、症状が軽い、または気づかないまま進行してしまうケースも少なくありません。
治療が遅れると、不妊の原因になることもあります。
性器ヘルペスウイルス感染症
性器ヘルペスウイルス感染症は、ヘルペスウイルスの感染によって起こります。
潜伏期間は2〜10日程度で、性器周辺に水ぶくれができ、激しい痛みやかゆみを伴うのが特徴です。
自覚症状は2〜4週間ほどで治まりますが、ウイルスは体内に残り続け、一度感染すると、疲労やストレス、免疫力の低下などをきっかけに再発を繰り返しやすい点も特徴です。
関連記事:外陰部のかゆみ
尖圭コンジローマ
尖圭(せんけい)コンジローマは、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって、性器や肛門周辺にカリフラワーのようないぼが生じる病気です。
潜伏期間は3週間〜8か月と幅があり、痛みやかゆみをほとんど伴わないまま気づかれずに進行することもあります。治療をしても再発することが多いのも特徴です。
関連記事:HPVワクチン
その他の性感染症の病気
性的接触によって感染する可能性がある病気には、そのほかにも次のようなものがあります。
- HIV感染症・エイズ
- 毛じらみ症
- 腟トリコモナス症
- 性器カンジダ症
- A型・B型・C型肝炎
など
なお、性器カンジダ症などは厚生労働省の分類上、厳密には「性感染症」ではなく「性的接触によって感染する可能性のある感染症」として扱われています。
性感染症の主な症状
性感染症は、感染症の種類によって症状の出方が大きく異なります。
排尿時の痛みやかゆみ、性器周辺の発疹・水ぶくれ・いぼ、おりものの増加やにおいの変化などがみられることもありますが、特に女性は自覚症状がほとんどないまま経過するケースも少なくありません。
症状がないからといって感染していないとは限らず、気づかないうちにパートナーへうつしてしまう可能性もあります。
放置すると不妊や重い合併症につながることもあるため、不安や心当たりがあれば自己判断せず検査を受けることが大切です。
性感染症の検査方法
性感染症は自覚症状が乏しいことも多いため、気になる行為があった場合は症状の有無にかかわらず検査を受けておくことをおすすめします。
検査方法は疑われる感染症の種類によって異なりますが、主に以下の検査方法があります。
- 血液検査(梅毒・HIV・肝炎など)
- 視診(発疹やいぼの有無の確認)
- 尿検査
- おりものや分泌物の採取検査
など
婦人科や泌尿器科などの医療機関のほか、保健所でも、HIVや梅毒など一部の検査については匿名・無料で性感染症の検査を受けられる場合があります。
性感染症の予防方法
性感染症を防ぐには、コンドームを正しく使用することが基本かつ効果的な方法とされています。
ただし、コンドームで覆われない部分の皮膚や粘膜からも感染することがあるため、必ずしも予防できるというわけではない点も知っておきましょう。
不特定多数との性的接触を避けることも予防につながるほか、ワクチン接種で予防できる性感染症もあります。
性感染症かなと思ったら当院へご相談ください
「症状に心当たりがある」「パートナーが感染していたと分かった」など、性感染症が気になるときは、一人で抱え込まずにご相談ください。
東京都大田区山王エリアの「Kクリニック山王」の婦人科外来では、おりもの検査などを通じて感染症の確認を行っています。
デリケートな内容だからこそ相談しづらいと感じる方も多いですが、少しでも気になる症状があれば、お早めにご来院ください。