無月経・過多月経
公開日 更新日
無月経や過多月経とは?月経不順の一種

月経の周期や量が正常な範囲から外れる月経不順には、いくつかのタイプがあります。
なかでも、月経が長期間こない「無月経」と経血量が非常に多い「過多月経」は、婦人科の病気が隠れていることもあるため注意が必要な症状です。
ここでは、それぞれの特徴や原因、対処法についてご説明します。
無月経
妊娠していないのに、3ヶ月以上月経がこない状態を「無月経(続発性無月経)」といいます。
続発性無月経は婦人科でよくみられる症状で、過度のダイエットや肥満、ストレス、環境の変化などによって女性ホルモンのバランスが崩れることが主な原因です。
さらに、18歳以上になっても一度も月経がきたことがない場合は「原発性無月経」と呼ばれ、染色体異常や性器の異常などが原因となることがあります。ただし、頻度としては非常にまれです。
また、15歳以上18歳未満で初経がこないケースは、初経遅延と定義されています。15歳になっても生理がこない場合は、早めに婦人科を受診することをおすすめします。
過多月経
経血量が多いか少ないかは、他人と比較しにくいものです。
一般的には、もっとも量が多い日でもナプキンを2時間おきに交換する程度とされていますが、これよりも経血量が非常に多く、日常生活に支障をきたす状態を「過多月経」といいます。
ナプキンが1時間ももたない、経血にレバーのような血のかたまりが混じっている、といった症状がある場合は過多月経が疑われます。
過多月経になると経血量が多くなるため「鉄欠乏性貧血」を伴うことが多く、めまいや立ちくらみ、疲れやすさといった症状が現れることもあり注意が必要です。
無月経の主な原因
無月経の原因として多いのが、過度のダイエットによる体重減少や、ストレス、環境の変化による女性ホルモンのバランスの乱れです。
とくに10代後半から20代の女性に多いのが、無理なダイエットによる体重減少性無月経です。
極端な体重減少でエネルギー不足になると、脳が生命維持を優先して生殖機能を止めてしまい、卵巣にホルモンを出す指令が出なくなるため、月経が止まってしまいます。
また、ホルモンバランスの乱れで排卵がスムーズにできなくなることで、排卵されなかった多くの卵胞が卵巣に留まり、さらに排卵しにくくなり、月経不順や無月経、不正出血などを起こす「多嚢胞性卵巣症候群」も原因の一つです。
過多月経の主な原因
過多月経には、子宮の病気(子宮筋腫、子宮腺筋症など)が原因となっている場合のほか、原因となる病気がなく、体内のホルモンや血液の状態が影響している場合があります。
ホルモンが原因の場合には、黄体機能不全や排卵を伴わない無排卵周期症などが考えられます。
そのほか、甲状腺機能の異常など内科系の病気が背景にあることもあります。
無月経・過多月経を感じたときの受診の目安

無月経の場合、3ヶ月以上月経がこない状態が続いたら、婦人科を受診しましょう。
無月経の状態が続くと、女性ホルモンの分泌が低下し、骨や皮膚、血管の老化が早く進んでしまうことがあるため、放置せずに原因を調べることが大切です。
過多月経の場合は、「経血量がだんだん増えてきた」「急に量が増えた」など、いつもと様子が違うと感じたときは、早めに婦人科を受診することをおすすめします。
受診の際は、問診のほか尿検査、血液検査、超音波検査などを行い、原因を確認していきます。
無月経や過多月経の治療・対処法
無月経の治療は、原因や年齢、妊娠を希望するかどうかによって異なります。
体重減少やストレスが原因の場合は、まず生活習慣の見直しやカウンセリングを行い、必要に応じて漢方薬やホルモン療法でホルモンバランスの回復を目指します。
卵巣の機能が働いていない無月経の場合は、ホルモン療法で人工的に月経を起こす治療が検討されることもあります。
なお、体重減少性無月経と神経性食思不振症が考えられる場合には、心療内科的なサポートが長期的に必要です。
また、過多月経の場合は、原因となる病気があればその治療を行います。
そのほか、低用量ピルや、黄体ホルモン放出型子宮内システム「ミレーナ」、止血剤の「トラネキサム酸」、鎮痛剤などを使用し、症状緩和を目指します。
無月経や過多月経でお悩みなら当院へご相談ください
「そのうち生理がくるだろう」「経血量が多いのはいつものことだから」と、無月経や過多月経のサインを見過ごしていませんか。
3ヶ月以上月経がこない、経血量がいつもより明らかに増えているといった場合は、我慢せずに婦人科への相談をおすすめします。
東京都大田区山王エリアで無月経・過多月経にお悩みの方は、当院までお気軽にご相談ください。