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不正出血

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不正出血とは?

不正出血とは、月経(生理)以外のタイミングで性器から出血することを指します。

出血は真っ赤な鮮血のこともあれば、茶色いおりものとして現れることもあり、量や色、続く期間は人によってさまざまです。

低用量ピルを服用し始めた方の場合、約3割程度に不正出血がみられるといわれていますが、多くは服用を続けるうちに自然と治まります。

また、ストレスや妊娠が原因となることもあり、原因はひとつではありません。「これって不正出血?」と迷ったときは、自己判断せず婦人科に相談しましょう。

不正出血のセルフチェックリスト

「これって不正出血かも」と思ったら、以下のような症状がないかセルフチェックしてみましょう。

  • 下着に血が少しついている
  • 茶色のおりものが出ている
  • 生理以外のタイミングで鮮血の出血がある
  • 生理以外のタイミングで出血して、1日でおさまった
  • 閉経後に出血があった
  • 出血に痛みや痒みを伴う

1つでも当てはまれば不正出血と考えられます。

特に閉経後の出血や、痛みや痒みを伴う出血は、緊急性の高いサインの可能性があるため、早めに婦人科を受診しましょう。

不正出血の原因・種類

不正出血は原因によって、大きく4つの種類に分けられます。それぞれの特徴を紹介します。

機能性出血

機能性出血は、ホルモンバランスの乱れが原因で起こる不正出血です。

脳下垂体や卵巣から分泌されるホルモンのバランスが乱れることで起こり、ストレスや無理なダイエット、生活習慣の乱れなどが影響することも珍しくありません。

器質性出血

器質性出血は、子宮や卵巣、膣などになんらかの病気があることが原因で起こる不正出血です。

子宮筋腫や子宮内膜ポリープ、子宮頸がんなど、婦人科系の病気のサインとして現れることがあるため、注意が必要です。

中間性出血

中間性出血は、生理と生理の間の排卵期に起こる出血です。

排卵のタイミングで一時的にホルモンバランスが変化し、子宮内膜が少し剥がれ落ちることが原因と考えられています。

基礎体温をつけて排卵の時期と一致している場合は、心配のない出血の可能性が考えられます。

その他の出血(妊娠関連の出血など)

そのほか、妊娠にともなう着床出血や妊娠中の出血、外傷などによる出血も不正出血のひとつに数えられます。

妊娠初期の出血は、切迫流産や異所性妊娠(子宮外妊娠)などのリスクも考えられるため、妊娠の可能性がある場合は早めに婦人科へ相談しましょう。

生理不順と不正出血の違い

「不正出血と生理不順の違いがわからない」という方も多いかと思います。

不正出血とは、生理の時期以外に起こる出血のことで、基礎体温の変化と連動しないのが特徴です。

一方、正常な生理周期は一般的に25~38日とされています。排卵を伴う生理であれば、月経不順であっても生理の前に基礎体温が高くなる変化(高温期)がみられるのが特徴です。

周期が安定しない方は、日常的に基礎体温を記録しておくことで、生理不順と不正出血を見分けやすくなります。

不正出血を引き起こす主な病気

不正出血の背景には、婦人科系のさまざまな病気が隠れていることがあります。代表的な病気を見ていきましょう。

子宮体がん

子宮体がんは、子宮に発生するがんで、50代以上の女性に多くみられます。

初期の段階から不正出血を起こすことが多く、血の混じったおりものや月経量の増加がみられることもあります。

閉経後の出血は、子宮体がんの重要なサインのひとつとされているため、少量でも自己判断せず検査を受けることが大切です。

子宮頸がん

子宮頸がんは、子宮の入り口付近にできるがんで、性交渉によって感染するヒトパピローマウイルス(HPV)が主な原因です。

性交渉の経験がある女性であれば誰にでも発症のリスクがあり、進行すると不正出血、とくに性交後の出血がみられることがあります。

初期はほとんど自覚症状がないため、定期的な検診が重要です。

子宮筋腫

子宮筋腫は、子宮にできる良性のこぶで、30代以降の女性に多くみられます。

自覚症状がないことも多いですが、筋腫が大きくなったり、できる場所によっては、経血量の増加や不正出血、強い生理痛などの症状が現れることもあります。

子宮内膜増殖症

子宮内膜増殖症は、子宮内膜が排出されずに増え続けてしまう病気です。

ホルモン異常が引き金となって起こるケースが多く、閉経前や排卵障害のある方は発症リスクが高いといわれています。

不正出血がみられるほか、放置すると一部は子宮体がんに移行する恐れもあるため、早めの検査が大切です。

卵巣機能不全

卵巣機能不全は、卵巣の働きが正常に行えなくなる病気です。

10代から50代まで幅広い年代で起こる可能性があり、発症する年代によって症状の現れ方が異なります。

ホルモンが正常に分泌されなくなることで、不正出血のほか、月経周期の乱れや無月経を引き起こすこともあります。

不正出血の検査方法

不正出血の原因を調べるためには、主に次のような検査を行います。

  • 尿検査
  • 妊娠反応検査
  • 血液検査
  • おりもの検査
  • 超音波検査(エコー検査)
  • 子宮頸がん検査・子宮体がん検査(細胞診)

尿検査によって妊娠の有無を確認(妊娠反応検査)し、血液検査では女性ホルモンの分泌量や貧血の有無を調べます。

おりもの検査では細菌や性感染症の有無を確認し、超音波検査は子宮や卵巣に腫瘍がないかなど、不正出血の原因となる要因をチェックします。

また、子宮頸部や子宮体部の細胞・組織を採取する、子宮頸がん検査や子宮体がん検査を行うこともあります。年齢や症状、出血の状態に応じて、必要な検査を組み合わせて行います。

不正出血の治療方法

不正出血の治療は、原因に応じて行われます。

ホルモンバランスの乱れが原因と考えられる場合、出血が少量であれば、生活習慣の改善などを指導しながら経過観察をすることが多いです。

しかし、出血が長く続いたり、出血量が多く貧血を伴ったりする場合には、ホルモン剤を処方してホルモンバランスを整える治療を行います。

ポリープやがんなどが原因の場合は、治療方針を患者とよく相談しながら決めていきます。疑問を残さず納得して治療を受けられるよう、医師とよく話し合うことが大切です。

不正出血でお悩みなら当院へご相談ください

閉経後の出血や性交後の出血、生理と関係なく出血が繰り返される場合などは、早めの受診をおすすめします。

「これくらいなら大丈夫」と自己判断せず、少量の出血でも気になる場合は早めに相談することが大切です。

東京都大田区山王エリアで不正出血にお悩みの方は、当院までお気軽にご相談ください。

監修医師情報

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月経の悩み、婦人科の症状・疾患

吉井 由里子

(婦人科)

杏林大学医学部卒業後、慶應義塾大学医学部産婦人科学教室に入局。
豊富な診療経験を活かし、女性特有のさまざまな悩みに寄り添う婦人科診療を行っています。
認定医・資格:日本産科婦人科学会 産婦人科専門医

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