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便潜血で陽性と言われたら

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便潜血とは?

「潜血」とは、目では確認できないほどわずかな血液が便に混じっている状態を指します。

健康な状態であれば、便に血液が混ざることは通常ありません。

便潜血検査は、専用の試薬を使って微量な出血の有無を調べる検査で、大腸がんを早期に発見するためのスクリーニング検査として、健康診断や大腸がん検診に広く取り入れられています。

厚生労働省は、40歳以上の方に対し、便潜血検査を毎年受けることを推奨しています。

参照:第46回がん検診のあり方に関する検討会(議事録)

便潜血検査の目的

便潜血検査の主な目的は、大腸がんをできるだけ早い段階で見つけることです。

大腸がんは初期のうちはほとんど自覚症状がなく、何らかの症状が出て気づいたときには、すでに進行しているケースも少なくありません。

目には見えないレベルの出血が見つかることで、大腸がんやその前段階である大腸ポリープを早期に発見し、治療につなげることが期待できます。

便潜血の精度は?がんが見つかる確率

便潜血検査はスクリーニング検査のため、この検査だけで病気を確定することはできません。

陽性と判定された方が精密検査を受けた場合、大腸ポリープが見つかる確率は50%前後、大腸がんが見つかる確率は2〜3%程度とされています。

なお、2日分の便を採取する「2日法」で、2回とも陽性だった場合は、大腸がんが見つかる確率が1回だけの陽性より高くなるというデータもあります。

陽性だった場合は、「1回だけだから」と自己判断せず、精密検査を受けることが大切です。

便潜血陽性のときに大腸カメラ検査が必要な理由

便潜血検査で陽性と判定されたら、大腸カメラ(大腸内視鏡)による精密検査が必要です。

「もう一度便潜血検査を受けたい」と希望される方もいますが、医師は「1回でも陽性になった」という事実を重視するため、再検査にはあまり意味がありません。

実際に、1回だけの陽性であっても、精密検査で早期の大腸がんや、将来がん化するリスクの高いポリープが見つかる可能性があります。

カプセル内視鏡や大腸CT検査など他の検査方法もありますが、小さな病変を見つける精度では大腸カメラが優れているとされています。

血便と下血の違い

便に血が混じった状態は「血便」や「下血(げけつ)」と呼ばれますが、厳密には意味が異なります。

血便は、鮮やかな赤色の血液が便に混じったり、便とともに排出されたりする状態で、主に大腸や肛門からの出血によって起こります。

一方、下血は、胃や十二指腸など体の上部にある消化管からの出血を指すことが多く、便が黒っぽいタール状になるのが特徴です。

目に見える血便や下血がある場合は、便潜血検査ではなく、直接消化器内科を受診することが勧められています。

関連記事:血便・下血が気になる

便潜血が陽性のときに疑われる病気

便潜血が陽性だからといって、必ずしも重大な病気があるとは限りません。

ただし、消化管のどこかで出血が起きている可能性を示すサインであり、なかには注意が必要な病気が隠れていることもあります。

主な原因として、次のようなものが挙げられます。

痔

痔は、便潜血陽性の原因のなかでもとりわけ頻度が高い病気です。決して珍しいものではなく、多くの方が生涯で一度は経験するとされています。

排便時にいきむことでうっ血して出血する「いぼ痔」や、硬い便で肛門が切れて出血する「切れ痔」などがあります。

ただし、痔があるからといって、その奥に大腸がんなどが同時に隠れていないとは言い切れません。

「痔だから大丈夫」と自己判断せず、精密検査を受けましょう。

大腸ポリープ

大腸ポリープとは、大腸の内側の壁が盛り上がるようにできる病変のことです。

多くは良性ですが、大きくなると出血を伴うことがあり、便潜血陽性の原因になります。

また、大腸ポリープにはいくつかの種類があり、なかでも「腺腫」と呼ばれるタイプのポリープは、そのまま放置すると将来的に大腸がんへ進行する可能性があるといわれており注意が必要です。

大腸カメラで見つかった段階で切除することが、がんの予防につながります。

関連記事:大腸ポリープを指摘された

炎症性腸疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎)

潰瘍性大腸炎やクローン病といった「炎症性腸疾患」も、便潜血陽性の原因の一つです。

これらの病気では、大腸に慢性的な炎症が起こり、腸の壁が傷つくことで、粘膜から出血して便に血液が混じることがあります。

若い世代に多くみられ、下痢や腹痛を伴うことが多いのが特徴ですが、初期のうちは自覚症状がなく、便潜血検査だけが陽性になるケースもあります。

大腸がん

大腸がんの多くは、かなり進行するまで自覚できる症状が出にくいという特徴があります。

そのため、目には見えない微量の出血を拾い上げる便潜血検査は、早期発見の糸口として重要な役割を果たします。

早期のうちに見つかれば内視鏡での切除で済むこともありますが、進行してしまうと外科手術が必要になります。

日本では大腸がんで亡くなる方が、特に女性で年々増えているといわれています。

参照:大腸がんファクトシート2024 – 2.2 日本の大腸がん罹患・死亡の推移|国立がん研究センター

便潜血で陽性と言われたら当院へご相談ください

便潜血陽性は、自覚症状のないうちに大腸の病気を見つけられる大切なサインです。

「痔だから大丈夫」と自己判断で放置せず、まずは大腸カメラによる精密検査を受けることをおすすめします。

当院は、JR大森駅北口から徒歩6分の東京都大田区山王にあり、内科・消化器内科にて大腸カメラ検査に対応しております。鎮静剤や鎮痛薬を使用した検査も行っておりますので、検査に不安のある方もご相談ください。

また、大腸カメラがどうしても苦手な方には、「3D-CTバーチャル大腸内視鏡」もご用意しております。

丁寧な診療を心がけておりますので、便潜血陽性の結果に不安のある方は、お気軽にご相談ください。

監修医師情報

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Kクリニック山王 常勤医師

松原 佑太

(内科・消化器内科)

慶應義塾大学医学部を卒業後、慶應義塾大学医学部内科学教室(消化器)に入局し、消化器内科の臨床に従事。2026年4月よりKクリニック山王の内科と内視鏡診療を担当。
認定医・資格:医学博士、日本内科学会 内科専門医、日本消化器病学会 消化器病専門医、日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医、日本肝臓学会 肝臓専門医、日本炎症性腸疾患学会 IBD専門医、難病指定医

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